55歳からの再起動ー経験を「社会の資産」へ
- 5 時間前
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大手企業には、時間とコストをかけて育てた人材がいます。若い頃から多様な部署を経験し、広い視野で物事を見て、責任ある判断を重ねてきた人たちです。ところが現実として、52~55歳を超えたあたりから「ポストを後進に譲る」流れが始まります。組織として世代交代を進めることは自然ですし、若手に機会を渡すことも重要です。ただ、ここで一つ、もったいないことが起きています。個々人が蓄積してきたノウハウや経験が、ポストとともに“役割を失ってしまう”ことです。
私はここに、日本の伸びしろがあると思っています。経験は、社内だけで閉じて使うものではなく、「スキルドパーソン」として社会全体で活用できるはずです。業界・企業をまたいで適材適所で力を発揮できれば、DXのような難易度の高い変革はもっと前に進みます。なぜならDXの本質は、ツールの操作ではなく、関係者を動かし、意思決定を前に進める力にあるからです。そしてそれは、場数を踏んだ経験者が強い領域でもあります。もしこの仕組みが社会に広がれば、日本の企業活動は確実に活性化します。同時に、個人にとっても「生きがい」を維持しやすくなる。さらに年金問題にも、間接的に効いてくるでしょう。長く働ける社会は、制度の問題だけではなく、「働く意味」と「役割」があるかどうかに左右されます。だからこそ、経験者が“退く”のではなく、“形を変えて活きる”道を増やしたい。私はDXの現場で、ベテランが知恵を加えるだけでプロジェクトの質が一段上がる瞬間を何度も見てきました。経験は、未来をつくる力になります。だから、「ベテランの力を活かしきれていない」「知恵が属人化している」「後進に引き継げず消えていく」と感じるなら、経験を“人材資産”として再設計することがポイントと考えます。




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